こんにちは。
junonoです。
今回はチベットと石文化を紹介します。
チベットは以前は独立した国でしたが、現在は中国に含まれています。
世界一高いエベレストの山頂がある、天に一番近い地域です。
人々は山間に住み、石とともに生活をして、祈りを捧げるまさに天空の仏教聖域。
まずはチベット語で「神々の地」という意味の首都ラサへ。
チベットの首都「神々の地」ラサ
チベットの首都ラサへは、北京から飛行機で4時間弱。西安から3時間弱。
近づいてくると険しいヒマラヤ山脈が。
まさに「世界の屋根」ですね。
途中雪をかぶっていたり、雲を突き抜けていた山々もあり。
山の景色が長く長く続きます。
モダンで正面看板が漢字表記のみだった空港を抜けて、これまた立派でモダンなチベット博物館へ。
チベットの歴史や文化を象徴する数々のものがあり、その中にちょっと違った系統の現代ラサの街全体を描いた絵がありました。
現代的な中国の中に、ポタラ宮や寺院などといったチベットの過去の遺産が入っている。
ラサの街はそんな印象を受けました。
中国になってからチベット仏教の寺院がかなり減ったとのことですが、それでもラサには美しい寺院が複数残っています。
チベットを象徴する黄・赤・緑色使いの寺院の前で、円柱状のマニ車がズラっと並んでいました。
経文が巻かれているマニ車を心身込めて回せば、その分の真言を唱えたことと同じ功徳があると言われているそうです。
別の寺院の前では、五体投地のお祈りをしている人々が。
歩道を歩いていたら、突然隣の中年女性がパタっと前面に勢いよく倒れて、しゃくとり虫のように少しずつ前に進んでいきました。
巡礼者は祈りながら、総本山のラサを目指してやってきます。
ああ、なんて荘厳で美しいのでしょう!
無駄な装飾なしのシンプルイズベストな建築。
チベット仏教総本山だったポタラ宮。
亡命中の最高指導者ダライ・ラマがいた場所です。
過去の歴史遺産と化していて、現在は博物館。
ポタラ宮から見下ろす街並み。
どこを見ても山がありました。
ラサの高度は富士山の頂上くらいあるとのことです。
神々の地。
チベット仏教を心から信仰する人々をみていると、そう呼ばれるのも納得でした。
チベットと石の文化
チベットでは生活に密着した石の文化が根付いているようです。
石は身近ないろいろなところで使われていました。
石と金銀の装飾品
ヒマラヤ山脈周辺に住む人々の間では、石ビーズや金銀を装飾品として使っているようです。
石の種類は主にコーラル(珊瑚・赤色)やターコイズ(トルコ石・緑色)、アンバー(琥珀・黄色)で、その他パール(真珠)、アゲート(瑪瑙)なども好まれているとのこと。
現地で「ジー」、中国語や日本語で天珠、英語でジービーズと呼ばれるチベットで昔から伝わる聖なるお守りのビーズもあります。
老舗の現地旅行会社によると、遊牧民だった人々にとって装飾品はさまざまな意味があったとのことです。
石や金銀は単に着飾るだけではなく、運びやすい財産として活用。
宗教的な意味合いもあり、コーラルは仏陀崇拝のシンボル、ターコイズは平和と幸運の象徴、アンバーは縁起の良い神宝らしいです。
装飾品は代々受け継がれるとのこと。
アンティークとしての価値も加わって、かなりの価値があるそうです。
古いものは世紀越えのものもあるらしいです。
着飾る女性。
アンバー、コーラル、ターコイズの髪飾り。
胸元には天珠とコーラルのネックレス。
襟元にはわずかに見える真珠のネックレス。
かなりアンティークな感じの石なので、代々大切に受け継がれたものなのかもしれませんね。
こちらの女性はネックレス、ブレスレット、指輪をたくさん身に着けています。
アンティーク感がある石とシルバー。
服のテキスタイルは石と同色ですね。
天珠は髪飾りにも使うのですね。
チベットの民族衣装のひとつ。
石やシルバーなどで着飾る女性たち。
ターコイズを乗せた帽子が印象的です。
装飾品以外でも、石は使われています。
個人用のマニ車。
コーラルやターコイズが付いていますね。
チベットでは一体どれだけの世代と年月のあいだ、石は受け継がれているのでしょうか。
何千万年もかけてつくられる石もあるので、自分の持つ石は大切にして、チベットの人々のように長く受け継いでいきたいですね。
石彫刻のマニ石
チベットにおける石の彫刻も、仏教の伝統と信仰に深く根ざしているようです。
石の彫刻でよくあるのがマニ石。
仏教の文字が刻まれ、色鮮やかに描かれた石です。
修道院や村外れに大きなマニ石が設置されていたり、峠の頂上や集落の入り口などにお供え物として置いてあったりします。
大自然の山と石と信仰とともに生きる。
今回は天に一番近いチベットと石文化について紹介しました。
それでは、また次回に!