こんにちは。
junonoです。

ゴールデンウィーク、いかがお過ごしですか?

フランスでは、4月初旬にイースターがありました。

こちらの学校のイースター休暇は2週間。
フランス全土を3つのゾーンに三分割して、休暇の開始日を1週間ずつズラしています。

Aゾーンが休暇に入り、その一週間後にBゾーンが休暇に入り、そのまた一週間後にCゾーンが休暇に入ります。
それぞれの休暇は2週間ずつ。

つまり、フランスに住む生徒の誰かがどこかで、4月初旬から5月初旬までの1ヶ月間、イースター休暇を楽しんでいることになります。

そうすることで、休暇が分散されて、交通機関や宿泊の混雑が回避されます。

日本のゴールデンウィークもそうすれば、予約を取りやすくなっていいかもしれませんね。

さて、今回はフランスのイースター時期のショップの様子と、とある兄弟のエッグハントについてです。

イースター時期のお菓子屋さん

フランスでイースターのお菓子と言えば、うさぎ、鶏、ひよこ、卵の形をしたチョコレート。
ご存知かもしれませんが、フランスでチョコレートのことはショコラといいます。

この時期、ショコラを売っているお店は大盛況です。

こちらは、お菓子屋さんの様子。

春のお花の色や若草色のリボンを使った、いかにも春らしい色使いの製品やディスプレイ。

ニンジンや草花は本物を飾ってました。

テーブルセッティングやお部屋のインテリア仕様になっている、一時期飾ってから食べれるチョコレートが多くありました。

日本の鏡餅みたいな感じかもしれないです。

カゴ入りショコラは飾りやすいですね。

イースター時期のスーパー

時期になると、スーパーではイースター用ショコラの特設コーナーが設置されます。

ここのスーパーは、大規模ではなく、そこそこ大きい程度のごく普通の店舗。

それなのに、チョコレートが大量にありました。
画像内に収まりきれず、この数倍は軽くあるスペースに陳列されています。

この他にも、焼きたてパンコーナーにイースター向けの自家製ショコラなどが売っています。

テーブルセッティングやインテリアにもなる大きな卵。

一口サイズの卵ショコラ。
エッグハントに使える便利なサイズ

いかにも子供向けなものも。

アメリカ代表。
ディズニープリンセスやマーベルのフィギュア入り卵チョコ。

日本代表。
ピカチューの卵。こちらでも人気。
お面みたいです。

フランス代表(?)、鶏。

鶏がうさぎ入りの袋を持っています。
うさぎは鶏に狩られたのでしょうか?

フランス代表のスポーツチームのマスコットは雄鶏です。

2022年サッカーW杯では、雄鶏のフランスが、いかにも強そうなアトラスライオンのモロッコやライオン三頭のイングランドに勝利。

2023年に入ってからは、欧州選手権予選でオランダのライオンやアイルランドのテリア犬にも勝利。
ライオン、多すぎでは?
雄鶏は意外と強いのかも?

全く関係も根拠もないことですが、ちょっと気になりました。

…。….。 
この金うさぎ、壮絶過ぎて言葉を失いました。

他の製品の5倍以上はある数が陳列されているかと思われます。
さらに、このうさぎたちの裏側にも、同様のうさぎが同じくらいズラーっといるのには驚きでした。

キャラクター系は別として、他製品は春の花や若草色が中心のリボンやパッケージを使っているので、この赤リボン、かなり異色感があります。

それにしても、赤リボンで鈴付きとは。
体の色やファッション的には、日本の招き猫にそっくりです。
テレビのニュースをみていたら、この赤リボン金うさぎが画面にバーンと登場。
この製品がいくら値上がったか、といったイースター時期の物価指標にされていました。

どうやら重要なうさぎのようです。

とある兄弟のエッグハント物語

イースターといえば、エッグハント(卵狩り)。

とあるご夫婦がお孫さん兄弟のために催した「エッグハント」にご招待いただきました。

場所は、ご夫婦の別荘のアパルトマンがあるお庭。

その日はあいにく小雨と強風だったのですが、規模を大幅に縮小して決行するとのこと。

ちなみに状況は、私の傘が数回も皿回し状に反り返るほど。

いつもは兄弟が自力でエッグハントをするところ、今回は特別に「ここにありそうね〜」と言って卵に誘導するらしいです。

天候が厳しい状況なために早く終わらせたいようで、普通のやり方ではないとのことでした。

ということで、祖父母と叔父さんが設置準備を終えてjunonoが加わったところで、パパに連れられた兄弟が到着。

長靴に履き替えて、そのまますぐに庭へ直行。

卵探しの旅へ、いざ!

兄弟のエッグハント物語。
はじまり、はじまり。

あのっ、拍手お願いします。
パチパチパチパチ👏

ここの狩場、草原(芝生)にはトラの親戚みたいな猫が時々徘徊。
ジャングル(茂み)にはハリネズミが出没、大木にはリスが登り下りしている領域。

上空では鳥たちが旋回。
ぶどうの時期となると、数少ない実を巡って、人々や虫たちと激しい争奪戦を繰り広げる。

さらにこの狩場の近くでは、どこかのママが女の子にクロワッサンを渡そうとしたところ、鳥がビュンと飛んできて、それを丸ごと横取りして飛び去っていった…

といったびっくりな事件もここ一年以内に発生。

しかし、それでも勇敢な兄弟は、卵を探し、求める。
雨ニモマケズ風ニモマケズ。

前日も自宅の庭でエッグハントをしたとのことだが、疲れは一切見られない。

しかし、イースターエッグを入れる重要装備のカゴを自宅に忘れてきて、ちょっと困ってしまったらしい。

急遽、おばあちゃんが潮干狩りに使っているカゴとバケツを代用として持ってきて渡す。

さすが。
おじいちゃんとおばあちゃんは、パパと叔父さんの子供時代と孫兄弟の二世代にわたるエッグハントの旅を長年支え続けているのだ。

不測の事態があっても臨機応変に即対応。

そして、おばあちゃんはジャングルの前で
「ここにありそうね〜」とつぶやいた。

ガサガサガサ。卵を探す弟くん。

お兄ちゃん、早速何かの包みを発見!

砂漠(砂場)の真ん中で、包みを開いた。
ここは甘味を大好物とするアリが少ないからか?

カラフルな卵がキッチンぺーパーに包まれ、さらに大きな手形のような葉っぱに大切そうにくるまれていた。

これは、アレだ。

軍隊でよく使われるカモフラージュという手法に違いない。希少な卵をしっかりと隠しておくためのようだ。

弟くんは、金のうさぎを発見。

な、なんと。
あの鈴付き赤リボンの金うさぎではないか!

お兄ちゃんも金うさぎを発見。

金うさぎが狩られた途端、おばあちゃんとパパはスマホを素早く取り出した。
その勇姿をカメラで記録する。

やはり、この鈴付き赤リボン金うさぎ、只者ではなかったようだ。
どうやら、この狩り最大の獲物らしい。

雄鶏がマスコットの国出身の兄弟は、スーパーの鶏が持つ袋の中身と同様に、うさぎと卵を手に入れたのだった。

「もっと上に掲げて」「卵を見せて」「こっち向いて」
などといった注文に、兄弟はきちんと応える。

なかなか、かっこいい。

ちなみに、パパは後で前日撮った兄弟の写真を、目尻を下げながら見せてくれた。
「すごくいい表情をしてるでしょう」と。

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ビュンビュン風に舞うラッピングは、叔父さんが回収。

最後に弟くんは誘導されて、一発逆転の大袋を発見。
卵を少し多めに手に入れたらしい。

卵チョコ数でリードしていたお兄ちゃん、ちょっと悔しがる。

「二人で分ければいいじゃないか?」
おじいちゃんの一声がかかった。

そして、品行方正な兄弟は、卵を仲良く分け合うことに。

カラーン、カラーン、カラーン…
近くにある教会の鐘が、ちょっと前に昼時を告げたはずだ。
(その日は不注意だったせいか、聞こえなかったが)

そして、兄弟は金うさぎと卵を得て、おばあちゃんが用意した心尽くしの午餐の席へと向かい、エッグハントの旅を終えたのだった。

めでたし、めでたし。
とある兄弟のエッグハント物語。
THE END

パチパチパチパチ👏

この場を借りて、ご一家の皆さまに心より感謝申し上げます。

家族愛と冒険心に満ちたひと時を共有してくださって、本当にありがとうございました。

フランスのイースターとエッグハント まとめ

日本でイースターはメジャーではないようですが、エッグハントはなかなか興味深いイベントです。

兄弟はお友達と合同でのエッグハントもするそうですよ。

農場で行われるエッグハントのイベントに参加したり、室内やヨットのキャビン内でエッグハントをしたりする子供たちも。

テレビのニュースで、あるママが「大掃除をしたときに、去年の卵チョコの取り残しがソファの間から出てきた」なんて言ってました。(笑)

取り残しにはちょっと気を使いそうですが、身近な限られた空間でも卵を見つけにくく出来るということですね。

クリスマスのプレゼント選びやツリー飾り、ハロウィンの衣装選びや近所巡りよりも、エッグハントの方がもっと気軽にできそうな感じです。


もしも興味があったら、やってみてはいかがでしょうか?
それでは、また今度!