こんにちは。
junonoです。
フランスではサマータイムが始まり、少し春らしくなってきました。
4月の夜は9時ごろまで明るいです。
現在こちらでは全国規模の定年改正・強権行使反対の一大ゼネスト、通行止め、ゴミの氾濫、一部の破壊行為が断続的に続いていて、新たな「フランス革命」とも言われるほど。
大変な騒ぎになっていますが、地方は比較的平和で綺麗です。
今回は、ブルターニュ地方のヴィレーヌ川沿いのアートな街、La Roche-Bernard ラ・ロッシュ・ベルナールへ。
工芸作家たちのアトリエ&ショップを見学して、街中に点在するアート作品を楽しんできました。
ラ・ロッシュ・ベルナールには、工芸作家が集まって住んでいて、彼らが工房を公開する日があるとのこと。
世界工芸評議会-ヨーロッパが主催の「EUROPEAN ARTISTIC CRAFT DAYS」(ヨーロッパ工芸期間)の春にある行事の一環で工房を開くとのことでした。
ですので、その公開日を狙って訪ねてみました。
街の様子
ラ・ロッシュ・ベルナール到着。
街の入り口に地図がありました。
旗型デザインでおしゃれ。
「フランスの風格のある小さな街」に認定。
「花いっぱいの街」でも花3つ認定。(最高は花4つ)
と書いてありました。
街をあげて美化に力を入れてる感じですね。
フランスには「〇〇の街・村」といった特色のある場所を認定をする協会がいくつかあります。
認定されている場所ならば、割といい雰囲気のところが多いです。
フランスには、知られざる素敵な小さな街や村がたくさんあります。
ここは片側の川沿いに、扇型のような街が作られていることがわかります。
青銅器時代から存在していたとか。
15世紀の建物も残る古くからある小さな街です。
4月初旬からなのか、お花はちょっとだけみられました。
お花はもう少ししたら、もっと増えるみたいです。
街だけではなく、個人のお宅もお花を飾ってます。
街を歩いていると、赤とライトブルーのアクセントカラーを使っている建物を割と多く見かけます。
フランスでは、街・村・地域などごとに、建物に使っていい色の規則があるところも。
ちなみに、うちの近所は7色が許可されてます。
川を望む丘の上に砲台が。
この街でも、貴族間の争いや勢力争いなど、いろいろな戦いがあったようです。
ルイ13世時代はリシュリュー枢機卿が造船所を作ったり、奴隷貿易をしたりして、儲けたときもあったとのこと。
街は海に近い川口にあるためか、ヨットハーバーもあります。
情緒のある小さめの古い帆船が浮かんでいました。
工芸作家の街中アート
工芸作家の工房は店舗や展示スペースと直結しているところが多かったです。
「この街はいいね!」と思えるのは、作家の作品がアトリエや店内に留まらず、街中に野外アートとして溶け込んで溢れていること。
かわいい野外美術館みたいな感じです。
まずは、ガラスのアクセサリーを中心に作っている工房へ。
と思ったら閉まっていました…
観光局のパンフレットにあった公開の日にちと曜日が一致してなかったので、きちんと確認するべきでしたね。
次回からは「他の多くの工房が開いている曜日に違いない」なんて自己判断をしない、と心の中で誓いました。
でも、この看板を見て、テンションが上がりました。
繊細なビーズ。一つひとつが丁寧な手作り。
綺麗な色使いと細やかな模様にうっとりです。
こちらの看板は陶器工房。地球儀みたい。
よく見ると、右下に陶器のミニ人形オブジェが!
今写真をみて初めて発見しました…
さりげなく飾ってあるものは見逃しやすいですね。
街には、こんな感じで人形オブジェが点在しています。
ここには3人います。
見つけられますか?
布でバックや壁飾りを作る作家のアトリエショップの前には、陶器のオブジェ。
マルチスタイルのアートを作る作家のギャラリー前にあった陶器の置き案内。
メタルの蜘蛛オブジェとってもマッチ。
メタルの黒猫もいた!
シックな街灯と調和してます。
街の住民..ではなくて住猫として溶け込んでました。
よくよく見ると、パイプにいるメタルのネズミたちを狙っているみたいです。
個人的に一番気に入ったのは、メタルとガラスの組み合わせたものを作る作家の作品。
こちらの工房では長い時間、作品の作り方などのお話を聞かせてもらいました。
いろいろな作品を作っているそうですが、オーダーメイドの表札が多いとのこと。
「街に絶対に必要なものをアートにして、街を美化している」のがすごくいい!
レストランの看板。
ワインショップの表札。
街の雰囲気にぴったりなヨットの表札。
などなど、たくさんの表札がありました。
その他にも素敵なアーティストたちがいて、おしゃれな作品がありました。
建物や広場もいい感じです。
ポート前のプロムナード。
こちらの中央の建物は15世紀に建てられたもの。
この街で唯一残る、木組みと壁が一体化したコロンバージュと呼ばれる建築です。
この中で右は次に古い建物で、左が新しい建物(たぶん)のように見えて、街の移り変わりを垣間見れたような気がします。
この建物のドアと左横の窓、面白い作りですね。
ドアにのぞき穴の代わりに、誰かが訪ねて来た時に確認をするための窓?
お届け物の受け渡しや、テイクアウトのショップ窓口にもなりそうです。
オフシーズンで人が少なくて、のんびり見れて良かったです。
とにかくかわいいアートな街でした。
それでは、また今度!